マイニングとは何なのか?について解説をしていきます。
仮想通貨こと暗号通貨に興味を持ち、調べてみたらブロックチェーン・マイニング・ハーベスト・・・などなどカタカナばかりでわからない!!!となりませんか?私もそうでしたので、簡単に分かる用語解説をしたいと思います!説明中に他にも知らない用語などが出てきた場合は、私のサイトでも随時解説をしていきますのでお楽しみに!

マイニング=取引記録
ビットコインをはじめとする仮想通貨(暗号通貨)にはマイニングと呼ばれる作業があります。これは一言で言ってしまえば「ゴールド(金)を掘る」もしくは「お金を作る」事業と言いかえることができます。
例としてビットコインをに挙げてみますと、ビットコインは世界中でお金として送金のやりとりがされています。それをブロックチェーン上の取引台帳に記録をしていくわけですが、ここで1つ問題が生じます。通常日本円であればATMや銀行の窓口などで、ご自身の通帳に記帳をすることができますが、ビットコインには銀行のような管理組織がないため、台帳に取引を記録をするものが存在しません。したがって取引をしてもそれが正しい取引であるかどうか記録する手段がこれまではなかったのです。
そこを解決したのがマイニングです。
世界中のパソコンから難しい計算問題を解くことによって、最初に問題を解いた1人がビットコインの取引記録をブロックチェーン上に記録することができます。その取引記録が繋がっていって正しい記録を作っていくのです。
記録までの時間間隔はコインによって異なりますが、ビットコインの場合は約10分に1回、計算問題が解けるように計算の難易度が調整されていて、最初に計算を解いた1人がその10分間の取引を記録します。
難しい計算問題を解くメリットとは?
自分のパソコンを使って計算問題を解く人たちの事をマイナーと呼びます。なぜマイナーたちは難しい計算をわざわざ解いているかというと、最初に計算問題を解くことによって、新しいコインをもらうことができるからです。例えば、ビットコインの場合、10分ごとに12.5ビットコインが新しく作られていて、マイナーはこれをもらうことができるのです。マイナーは事業としてマイニングをすることによって
【新規の12.5ビットコイン + 自分が記録した取引の送金手数料】
を報酬として得ることができます。12.5ビットコインコインと言われてもよくわからないと思いますが、1ビットコインが50万円で計算をすると、12.5ビットコイン×50万円=625万円も報酬として入ってくるのです。事業にかかる費用としては、パソコンと電気代、そしてメンテナンスや運用にかかる費用のみなので、それらを支払うことによって、実質的に「新しいお金を作る」ということができてしまうのが、このマイニング事業のメリットその①です。メリットその②不正が無くなるコイン自体にもマイニングを行うことによってメリットがあります。
10分に1回マイニングできるように計算問題を調整することでだれにも過去の取引記録を改ざんできず、取引の正しさを証明し続けられるのです。「お金」なので、信頼性が最も重要ですが、デジタルデータである仮想通貨においては改ざんができてしまうとお金としての価値を無くしてしまいます。ですが、過去の取引記録がブロックチェーン上で全てつながっていて、計算問題が10分に1度しか解けないようになっていることで、過去の取引記録にさかのぼって改ざんをすることができません。
「ブロックチェーンは最も長い取引記録が正しいもの」という定義があり、たとえば100回前の取引記録から改ざんしようとすると、10分×100回=1000分かけて改ざんをする必要があります。しかしながら、1000分かけて作ったニセモノの取引記録ができたとしても、正しい取引記録には、さらに100回分の取引記録ができてしまっているので、実質的には100回分短いニセモノの記録ができていることになります。つまり、それは「ブロックチェーンは最も長い取引記録が正しいもの」という定義にはあてはまらず、ニセモノとしてしか存在しません。つまり、ニセモノを作って儲けようと思っても儲からず、真面目にマイニングをして計算問題を解いている方が儲かるという判断にならざるを得ないのです。そのため、ビットコインをはじめとするコインはその信頼性が発生していると言えます。そのおかげで非中央集権的で、管理組織が存在せずに運用ができるのです。
デメリットその①消費電力が増えすぎて環境問題に
ビットコイン採掘のためには、マイニングに使うパソコンを起動させておくための電力(電気代)が必要になります。 膨大な電力が費やされていて月に8万㌦(1000万円)、年間の電気代で1000億円です! 小国一国分以上の電力が環境破壊に繋がっています。
デメリットその②富があるところに富が集まる
ビットコインがスタートした当初は家庭用パソコンでも計算できましたが、今は専門マシーンができた為に家庭用パソコンでは計算力が圧倒的に低く事業として成立しなくなりました。すでに世界中に何万台というパソコンでビットコインのマイニングに関する計算をしており、10分ごとにそのうち計算を最初に解いた マシーン1台のみが、台帳記録することができ報酬を受け取ることができます。となると、何万台もマシーンがあるということは、10分×何万回目にはじめてマイニングをすることができるマシーンも当然ある、ということになります。報酬が出るのが何万回目となると、さすがに電気代やメンテナンスなど、必要経費もかかり事業として成り立ちません。結果、電気代の安い中国にスーパーコンピューターを大量に集めたマイニング工場を作れるお金持ちのみがお金を産み出せる仕組みになってしまっています。
そこで今、世界ではマイニングプールというマイニングの組合が作られており、このコインが掘れない可能性を減らしたり、イーサリアムのようにマイニングではなく、ハーベストという、お金のあるところにお金が集まるのではなく、使った人にお金が平等に配当される仕組みの仮想通貨もでてきています。
まとめ
マイニング=取引記録
と一言でいってしまえるマイニングですが、マイニングプールでの稼ぎに大手日本企業も注目し始めている今、マイニングで稼ぎたい方もいらっしゃるでしょう。マイニングをもっと詳しく知りたい方は次の記事も合わせてお読みください。