ビットコインのセキュリティー対策について考えてみた。後半:セキュリティの仕方

前回に引き続き仮想通貨(ビットコイン)のセキュリティーについて考えていきます。自分の資産は自分で守ろう!後半はセキュリティーの仕方を具体的にお話しいたします。

まず大前提で再確認して頂きたいのが、仮想通貨は従来のお金の管理とまったく違うということです。銀行の場合、面倒なことを任せる代わりに、高い手数料と不便な営業時間を我慢して利用しますが、 仮想通貨は基本的に管理者がいません。そのお陰で、様々なサービスの低コスト化や高速化が実現出来ています。だからこそ、仮想通貨の管理は自分自身に委ねられるものであり、資産をしっかりと自分で守る必要があるのです。

過去に起きた取引所のハッキング事件も、ビットコインを自分できちんと管理していれば避けられたものです。

また、取引所のアカウントの乗っ取り事件も少なからず起きます。これも2段階のセキュリティ認証と長く複雑なパスワードで予防することができます。仮想通貨は自分自身のセキュリティ意識によって危険にも安全にもなることを忘れてはいけません。なにも対策をしていないということは、銀行ATMの前に暗証番号を書いたキャッシングカードを置いておくようなものなのです。

また日本の取引所では盗難保証があるところが多く、不正ログインがあった場合はある程度保証してくれます。海外の取引所にはこういったものがありませんので、ご注意を。

では、具体的にどのような対策が出来るのでしょうか?

個人で行えるセキュリティ対策

対策①ウォレット使用する。仮想通貨を安全に保存するには、ウォレットを利用することが大前提です。

セキュリティ対策はウォレットを利用することに尽きます。仮想通貨投資を行う場合、ウォレットの利用もセットだと思って下さい。

ウォレットの種類は大きくわけて4種類です。

■デスクトップウォレット(スマホのウォレットアプリの多くがこれに該当)
特徴→ダウンロードしてPC(スマホ)上で使う。
コンピュータウィルスに対するセキュリティが高い。ウォレットの利用にはログインIDとパスワードが必要。(パスワードを盗まれてしまってはセキュリティも意味がないので、他人に見られないように保存が必要。)

メリット→使いやすい
デメリット→取引履歴のダウンロードに
非常に時間が掛かってしまう。

■オンラインウォレット
特徴→ネット上のウォレットです。
セキュリティ対策に抜けがあるとハッキングリスクが最も高くなりる。2段階認証、秘密のパスワードなど、しっかりと設定する必要がある。

デメリット→他のウォレットと比べると、最大のメリットである安全性が薄く、あまりオススメはできません。

■ハードウェアウォレット
特徴→USBのような外付けデバイス型の
ウォレット。PCにつなぎ、USBにデータを保管。

メリット→ネットに繋がっていないので、セキュリティが高く非常に安全。
デメリット→ハードウェア自体が故障した場合、仮想通貨が取り出せなくなる可能性がある。

■ペーパーウォレット
特徴→最も安全と言われるウォレットです。ビットコインを紙やカードに保存できます。

メリット→ネットから完全に切り離せるので、ハッキング対策としては完璧な方法。
デメリット→ペーパーウォレットの破損や紛失、また媒体自体の経年劣化も対策が必要。
濡らしたり汚したりしないようにしましょう。

対策②盗難保険にはいる

2016年に三井住友海上が、仮想通貨の盗難保険をリリースしました。このサービスは、日本の大手取引所で導入されています。内容としては、取引所がハッキング被害にあった場合、盗まれた仮想通貨を補填しますというものです。ですが、これで安心はできません。保険対象外条件に注意して下さい。

ビットフライヤーでは2段階認証を行っていないユーザーは対象外となります。また、メールのフィッシング詐欺等も、ユーザーの過失として対象外になります。あくまでも最低限の対策と知識はユーザー側で付ける必要があるということですね。

もう一つの大手取引所コインチェックは東京海上日動火災保険と提携しています。日本円が不正に換金されたり、不正に送金された場合に補償されます。他にも大手保険会社が、仮想通貨の保険サービスをリリースしようとしています。様々な保険が生まれていることも仮想通貨をより安全なものだと信頼できるきっかけになるのではないでしょうか。

まとめ

セキュリティ対策さえしっかりとすれば、早く、安く、どこでも、便利に使える仮想通貨。セキュリティ対策の際に参考になれば幸いです。

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